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飲酒運転、違反見逃しは当たり前

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏
仙波 休日で私服で、警察官であるということが外見上分からないとしませんか。しかも一人だと。そのときに、ヤクザが目の前であくどい交通違反をしたとしても、注意ひとつする警察官が一体、何人いるでしょうか。見て見ぬ振りですよ、大方が。でも僕は見て見ぬ振りができない。
制服を着て、拳銃をぶら下げ、勤務中で同僚もそばにいるから、彼らは警察官として行動できるわけで、右翼が街宣車をガンガン鳴らしていたとしても、職務質問すらできませんから。
運営者 現行犯だと、逮捕でもできるはずなんですけどね。
仙波 そうですよ。
警察官は、警察学校で純粋培養されます。上司の言うことには絶対服従、法律を適正に守ること、警官としてのしっかりした倫理観を持つこと、を習うんです。
運営者 いいことじゃないのですか。
仙波 それが、きれいごとになってしまうんですよ。
運営者 それ、きれいごとなんですか!?
仙波 半年から1年の学校生活が終わって現場に出ると、教えられたことがきれいごとだということに気付くんですよ。
運営者 仙波さんの場合はどうでした?
仙波 現実を知らされましたね。
運営者 ん?
仙波 40年も前の話になりますが、まず警察官自身がちゃらんぽらんなんです。例えば当時だと飲酒運転は当たり前でしたね。
運営者 はー。
仙波 それから業者からお金をもらって、違反を見逃してやるとか。
運営者 それ、かなりまずい話ですねえ。
仙波 当時はそんなことは当たり前でしたよ。
県会議員あたりから頼まれると、違反も全部握りつぶされてました。だいたい、そういう依頼は副署長や署長に話が来るんです。違反切符をウエが回収してしまいますから、すぐに誰かに頼まれたということが分かった。
僕もそれ、だいぶやられましたよ。「○○さんの違反切符を持ってこい。これはだれが切ったのか?」。それで仙波だということが分かったとき、筋を通す上司であれば、「仙波君、すまんが、目をつむってくれ」と言ってきます。それはまだマシなほうですよ、
中には横柄なヤツもいましてね、交通違反の切符をきった現場で「わしはお前のところの署長を知っとる」と言うんですね、態度の悪いのは許せませんでしたね、僕は。
「もしこの違反をもみ消したら、違反キップをコピーしてますので」と言って上司に抵抗しましたよ。抵抗しても、われわれの手を離れた瞬間にもみ消されてしまうのですが、それがせめてもの抵抗でしたよ。若い警察官はそういう現実を思い知らされて、学校での教えが所詮はきれいごとだったという現実を知るんですね。
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