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警官失格のらく印

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏
運営者 ところで仙波さんは、24歳の時に三島署で領収書を書かないことによって署長さんの心証を害されたわけですが、周囲とはうまくやっておられたんですか?
仙波 地域課にいたのですが、僕は実績もあげていたと自負していますし、班を取りまとめる役目だったので、それもうまくやってきたつもりです。
自分は明るい性格だと思っていますし、取りまとめる能力にも恵まれていると思っています。裏金に関する僕の態度について、周囲がどう思っていたかは僕にはわかりませんがね、とやかく言われることはなかったですね。
運営者 そうですか。ということは、いじめ的な状況になったのは平成17年1月20日の告発会見以後ということですね。
仙波 そうです。公にはね。ただし、部内的に昇進差別とか、昇給の差別、仕事の差別といったものはずっとありましたけど、それは外部にはわからないことでしたから。
運営者 そうすると、「仙波さんはまだ巡査部長ですか、不思議ですね?」といった感じですか?
仙波 「県警七不思議」のひとつなんていってくれる友人もいましたね。
鉄道警察隊の隊長なんて、僕の、かつての部下だった人物が回りまわって上司になったなどいうことも珍しくはないですね。
運営者 そういう形で14所属の20部署をたらい回しされて、告発をした直後には拳銃を取り上げられたそうですね。この拳銃を取り上げるということは、どのような意味があるのでしょうか。
仙波 警官失格のらく印を押して部内的に知らしめる「見せしめ」ですよ。そう組織が認定したということです。「不正をばらしたら警官失格なんだ」というわけですよ。
対外的には告発の信用をおとしめるためですね。「仙波というのは拳銃を取り上げられるような欠陥警官なんだ。信用のない男が告発したんだからその内容も信用できないよ」と思わせるための行為でしょうね。その2つの意味があると思います。
運営者 そのときどう思われましたか
仙波 私もまさに「警官失格のらく印だ」と受け止めましたから、強く抗議しましたがね、告発記者会見の直後にはもう拳銃は没収されていました。何を言っても後の祭りというわけですよ。
理由について県警は「自殺防止だ」とか、きれいごとを言ってましたよ。警察官の自殺は結構多いんですよ。僕が自殺するくらいだったら、全員死んでますよ。よく冗談で「県警で自殺が出るにしても、最後に死ぬのは仙波だな」と言われるくらいでしたから。
運営者 精神的に強いと周囲に思われているんですね。
仙波 僕は、体力でも気力でも、現場では誰にも負けないと、今でも思っています。そういう人間が何で、自殺するものか。誇りが傷つけられた。結局のところ、理由は何でも良かったんですよ、県警にとって。
運営者 告発会見で「辞めるときは死ぬときだ」と言ったのを逆手に取ってるんですね。「とことん腐った奴ら」としか言いようがないな。
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