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正しい警察官の姿とは

愛媛県警巡査部長
仙波敏郎 氏
仙波 この正月休みに、県外に旅行にいったのですが、1月2日に車に追突されたんです。
現場を処理していたお巡りさんが、最初から私の顔を見て「見たことがある人だな」という顔をしていたのですが、私の名前と仕事を聞いて、「仙波さん、あの人ですよね?」と聞かれましてね。「今、通信指令室ですかね?」「いいえ、通信指令室から鉄道警察隊に戻りましたよ」と答えると、「それはよかったですね。うちの組織には仙波さんのような人がおらんといけんのですけどね」、こう言ってすごく好意的な様子でした。
「私のようなものがおらんといけん・・・、じゃあ何であなた言わない(告発しない)んですか」と言いたかったですけどね。
運営者 3日前のことですね。
つまり、こんなことは全国の警察でもまだ・・・。
仙波 東会長に言わせるとね、金太郎飴なんだそうです。警察組織はどこ切っても同じなんです。全国の警察組織に、まだある。裏金づくりは続いている。
運営者 制度自体が中央集権で同じように整備されていますからね。
しかもその証拠に、仙波さんのような内部告発者は、各県警から警察庁に対する「速報事案」になっているそうですね。何なんだそれはと。
仙波 組織防衛なんでしょうね。
運営者 組織防衛などというものはあってはならないものだと私は思います。
仙波 いえいえ、正義を守るためならいいんです。ヤクザを取り締まるのに、ヤクザが逆恨みをして警察官の家族を襲ってくるような事態から組織を守るというような、正義を守るためには組織防衛は必要です。
だけど警察が行った不正や犯罪を隠すための組織防衛は、本来の組織防衛じゃない、けれどもそれが組織防衛だと思っている連中が多いということですよ。
運営者 それは警察を悪の牙城たらしめるための組織防衛ですからね。納税者としては、そんなもの冗談じゃないですよ。辞めろと。幹部総取っ替えですよ。
仙波 僕はいま鉄道警察隊にいますが、乗車されるダウン症患者の青年を月1回守っています。高校生がからかったりしますからね。
列車に乗ると、彼は僕の方をむいて威儀を正して、握手を求めてきます。そして列車を降りるときに引き渡すとお母さんに後のことを引き継ぐんですが、とても感謝してくれます。「仙波さん、ほんとに地獄に仏です」というお言葉もいただきました。今年も、障害のある彼の自筆で、「安心して列車に乗れます」と書いた年賀状が来ていました。
そんな言葉をもらってもね、実績にはなりません。実績にならないことをやっても、わが社は全然喜びませんが。僕はね、それが警察官のあるべき姿だと思うんです。その言葉をもらうために警察官になったのだと、今は思っています。
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